
NASのデータ復旧事例をご紹介いたします。
【ご依頼内容】
お客様がお使いのNETGEAR製 NAS (型番 RN10400)が正常に起動しない状況でした。具体的には、本体は起動するものの、「Boot from USB」というエラーメッセージが表示され、ファイルサーバーとして認識・起動せず、データにアクセスできない状態でした。お客様ご自身でメーカーのUSBリカバリなどを試されたものの、データにアクセスすることはできなかったとのことです。今回のデータ復旧は急ぎではないというご希望でした。
【診断結果】
詳細な診断の結果、対象のNASにはTOSHIBA社製 HDDが4台搭載されていることが確認されました(型番:DT01ACA100 2台、DT01ACA200 2台)。このうち、ディスク③(TOSHIBA社製 型番DT01ACA200)に不良セクターによる軽度障害が確認されました1。また、ファイルシステムはBtrfsであることが判明。
【復旧へのアプローチと作業】
診断結果に基づき、障害が発生しているディスクを含め、データ復旧作業を進めることとなりました。具体的には、データ復旧作業一式、ディスク保全作業・ディスク複製作業(HDD)、ファイルシステム解析作業(Btrfs)を実施する必要があると判断されました。
データの納品方法については貸出用外付けHDDが予定されていました。しかし、お客様とご相談の上、NASとご一緒に同封されていたお客様ご所有の保存用外付けHDDにデータを移行する方法に変更となりました。
【復旧完了とご返却】
お客様からのご入金が確認され、入金確認後、同日にご発送手続きが行われ、お客様の大切なデータが復旧された保存用外付けHDDと、元のNAS一式をご返送致しました。無事、お客様のデータ復旧に成功し、ご指定の方法でご返却することができました。
【まとめ】
今回はNETGEAR製 NASに発生した「Boot from USB」エラーからのデータ復旧事例をご紹介しました。NASの起動障害であっても、物理的な障害(不良セクター)が発生している場合でも、適切な診断と専門的な技術により、大切なデータを復旧できる可能性がございます。
NASのトラブルでお困りの際は、データ復旧サービスにご相談ください。診断・お見積りは無料にて案内される場合があります。
【その他】
メーカー:NETGEAR
型番:RN10400
ディスクメーカー:TOSHIBA
ディスク型番:DT01ACA100、DT01ACA200
管理ID:200678